2016年11月9日水曜日

自分が変わらねば

阿久根ルター君のあさのみ言葉

「自分が変わらねば」

ヤコブ 1:19 わたしの愛する兄弟たち、よくわきまえていなさい。だれでも、聞くのに早く、話すのに遅く、また怒るのに遅いようにしなさい。

「自分が変わる」ということは難しいことです。最近の説教ではそのことをよく話していると教えていただきました。確かに新しい教会に赴任して、いままでと違うことに戸惑いを感じることもあります。そんなとき、それを受け止めるには自分が変わることを求められます。また同時に教会も変わることを求められます。ただし、教会には変わらないもの、変えてはいけないものもあります。それは「み言葉」「信仰」「神様の恵み」です。それをはっきりさせるために変えていく努力をしなければなりません。イエス様が大江教会に求めておられることは何かを常に考えています。

ヤコブは、神様の言葉を聞いて実践するというテーマを持っています。その時、自分中心をどのように乗り越えるべきかを語ります。最初に3つのことの実践するように勧めます。「聞くのに早く」「話すのに遅く」「怒るのに遅く」です。これを読んでみると、すべては相手に合わせなさいということでしょうか。自分が変わるということを求められているようです。ヤコブの時代にも教会内で様々なトラブルがあったようです。そこには生身の人間の集まりがありますから、言い争いや分裂などもあったことでしょう。しかし、神様が与えてくださった交わりはそれを乗り越えるために相手を思い、愛し合い、赦しあうという恵みを与えてくださっています。そのためには「わきまえる」ことが大切なのです。

ある本の中に「クレーム解決のカギは『時』『場所』『人』を変えること」と書いてありました。スピーディに解決しようとしたら、むしろスローな対応を心がけましょうというのです。その場の電話だけで無理やりに解決しないことだと書いてありました。いま解決できそうになければ日を変える。店頭でクレームを言われていたら応接室へ案内する。担当者レベルでだめなら上司で対応する。このように「変える」ことで、解決策がみえてくるものです。クレームそれ自体も、今後さらに成長するためのラッキー情報という風に受け取っていければ変わるかもしれません。ただし、そのように受け取るにはかなりの努力が必要です。

ヤコブは「だれでも、聞くのに早く、話すのに遅く、また怒るのに遅いようにしなさい」と教えています。私たちは、自分のことを話したい。聞いてもらいたい。訴えたいと自分を中心に考えています。しかしヤコブは、「わきまえなさい」と教えます。自分を変えていくことが「わきまえる」ということです。私たちは職場でも関係の中で生かされています。何かうまくいかないことがあったとき、主にあって「自分が変わる」ことを考えてみる必要があります。変わることでうまくいくことがある。私たちの人生も、主によって変えられて今があるのです。